そろそろ桜が咲く季節がやってきました。
春は、誰もが心躍るシーズン。
野原では、たくさんのお花たちが待ってましたとばかりに、
いっせいに眼を覚まし、色とりどりの花を咲かせ、見ている私たちを楽しませてくれます。
虫たちも、長い冬がウソだったように、元気に動き回ります。
そして、また出会いと別れの季節でもあります。
卒業式、入学式、転勤、引越し・・・
新入生・新社会人のみなさんは、一味違う空気に最初は戸惑うかもしれません。
それぞれに、いろいろな形の春がやってきました。
胸躍るシーズンの到来です。
そして、春はお茶の季節でもあります。
そうです。待ちに待った新茶の時期がやってくるのです。
茶業界も来るべき春の到来で、にわかに活気づいてきました。
生産農家の方たちは、茶園に出向き、肥料をやり、新芽が出てくるのを心待ちに、
そわそわと落ち着かないそうです。
この時期の心配事は、萌芽後の遅霜です。
遅霜が降りると、新芽が黒くなり、収量が激減してしまいます。
数年前、遅霜が降り、宇治の茶園ではかなりの損害を受けました。
どんな茶園でも、お天道様にはかないません。
遅霜の被害を防ぐために、防霜ファンをまわし覆いをかけるなど、いろいろな策を講じています。
この時期の天候は、一年で一番大切な時でもあります。
今年は今のところ、天候も良く、収量は期待できそうです。
香り高い新茶の季節、楽しみですね。
春は、茶業界にとっても新たな一年の始まりでもあるのです。 |